独立行政法人国立病院機構 刀根山病院

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病院概要

ご挨拶

院長

2025年7月1日から国立病院機構 大阪刀根山医療センターの院長を務めております、望月秀樹と申します。前職では、大阪大学大学院医学系研究科にて神経内科学を担当しておりました。どうぞよろしくお願い申し上げます。

当院は、大正6年に創設された、我が国最初の公立結核療養所の一つです。現在では、急性および慢性の呼吸器疾患、パーキンソン病や筋ジストロフィー症などの神経難病を中心とした脳神経内科、脊椎疾患や関節リウマチなどの骨・運動器疾患を専門とする整形外科が主たる診療科となっております。

当院のシンボルマークは、緑、青、黄で構成されており、「呼吸器疾患」「神経・筋疾患」「骨・運動器疾患」の3つの主要疾患分野を表現しております。総合病院ではございませんが、専門分野に特化した病院として、地域医療への貢献を目指しております。

呼吸器領域では、内科と外科が連携し、前院長・奥村明之進名誉院長が設立された肺がんセンターを通じて、肺がん患者の皆様に最先端の治療を提供できる体制を整えております。また、新型コロナウイルス感染症の流行時には、呼吸器専門施設として最前線で多くの患者様の診療にあたってまいりました。

神経内科では、筋ジストロフィー症をはじめ、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、重症筋無力症、多発性硬化症など、多彩な神経疾患を受け入れております。特に筋ジストロフィー症に関しては、長年の歴史があり、約100床の専門病棟を有する拠点病院として機能しています。多くの治験や新薬の開発にも取り組み、成果を上げております。また、パーキンソン病に特化した病棟も35床設けており、薬剤調整やリハビリ入院など、最先端の治療を提供しています。私自身もパーキンソン病を専門としており、治療法の開発と提供にも尽力してまいります。神経内科全体では、筋ジス病棟を含め200床を超える日本でも最大級の脳神経内科です。今後も最先端の治療を推進し、情報発信も広く行って参ります。

整形外科では、脊椎疾患および関節疾患の手術を専門とし、内視鏡を用いた低侵襲手術も積極的に取り入れております。慢性関節リウマチに対する薬物治療の進歩も著しく、整形外科と免疫内科が連携して診療にあたっています。

また、当院には漢方医療の専門家も在籍しており、難治性疼痛や内科で治療が困難な症例に対しても、適宜相談・連携のもと対応しています。

さらに、睡眠障害への対応にも力を入れており、認知症やパーキンソン病との関連も指摘されていることから、睡眠外来を充実させております。早期認知症に対しても新しい薬剤が登場しており、今後さらに対応力を高めていく所存です。

当院の立地は非常に恵まれており、大阪空港(伊丹空港)からモノレールで3分、次の「蛍池駅」で下車、徒歩圏内にございます。梅田駅からも阪急宝塚本線の急行で約13分、駅から徒歩5分という大変アクセスの良い場所にあります。

豊中市をはじめとした地域医療はもちろん、大阪府全体、さらには日本全国、そして世界に向けて、健康や治療法の発信と医療貢献を目指し、より良い病院づくりに全力を尽くしてまいります。

今後とも、当院へのご指導・ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

病院長 望月秀樹

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