独立行政法人国立病院機構 刀根山病院

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患者様へ

漢方・ペインクリニック内科

診療内容

近年、様々な疾患や症状に対して西洋医学だけでなく東洋医学も駆使した診療の需要が高まっており、当院では、2021年4月より漢方専門医資格を持つ医師による漢方・ペインクリニック内科を開設しました。当院の既存科疾患による症状に限らず、例えば下記のようなお困りの症状がありましたら是非一度、ご予約のうえご来院ください。もしも西洋医学のみで対応すべき状態であればそのようにご説明させていただく一方で、東洋医学のみで上手くいくことも少なくありません。また、多くの患者さまにおいて、当院だけでなく他院での西洋医学的治療と当科治療との併診も十分可能です。現在、他院でご加療されている患者さまは、かかりつけ医師とご相談されて検査結果などをご持参くださいますと、よりスムーズな対応が可能です。

漢方診療の適応例

  • 現行の西洋医学(のみ)の治療では解決が難しいと感じる症状をお持ちの方
    医療機関で調べても明らかな異常がみられない(原因不明の)症状、アレルギーや副作用などで西洋医学の治療ができないときなど
  • 症状が多彩で、各症状と薬の1対1の対応が難しいとき
    短時間に便秘と下痢を繰り返す、頭はのぼせて足は冷えるなど
  • その他:例えば、患者さまご自身で購入した市販の漢方薬についての確認(効果がなかなか現れない、
    副作用について)など

*上記すべては、実際に患者さまを診察しながらご説明いたします
(患者さまの状態に合わせて正確にお答えするために「電話相談のみ」は受け付けておりません)

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こんな症状に

全身・手足の冷え・むくみ・だるさ、のぼせ、こむら返りを起こしやすい、疲れやすい、肩こり、花粉症、更年期障害、月経随伴症状、口が苦い、喉のつかえ感、気分がなんとなくすぐれない、いらいらしがち、胃腸が弱い、ニキビができやすい、しもやけ、風邪をひきやすい、めまい、頭重感、胃のもたれ、食欲不振、便通異常、新型コロナ後遺症状 など

診療時間

月曜日 9時30分-11時30分(受付11時まで)
月曜日13時30分-15時(受付14時30分まで)
金曜日13時30分-16時(受付15時30分まで)
※祝日除く   ※完全予約制
当院のかかりつけ患者様以外は、他院(歯科も可)からの紹介状が必要になります。
マイナ保険証等および他院で薬を処方されている方はお薬手帳を必ずご持参ください。
とくに初診の方は診察時間が長くなることがありますので、お時間の余裕をもってお越しください 。


スタッフ紹介

漢方・ペインクリニック内科医長  松岡 由里子

資格 日本東洋医学会 漢方専門医
医学博士
日本ペインクリニック学会 専門医
厚生労働省 麻酔科標榜医
日本麻酔科学会 認定医、認定指導医、専門研修指導医

Q&A

Q1:漢方・ペインクリニック内科を受診すべきか迷っていますが…?
A1:まずは当院で東洋医学的診察を受けてください。その上で、適応の有無を判断させていただきます。適応があると判断した場合は効果を最大限に上げるために、その患者さまに適した漢方薬の処方を変化していく病態や症状に応じてその都度、選択していきます。効果出現までに一定の期間を要する薬もありますので、詳しくお知りになりたい方はご遠慮なく診察時にお尋ねください。(お電話での問い合せはご遠慮ください)

Q2:同じ人にはずっと同じ薬になりますか?
A2:からだの状態は、治療経過によるのはもちろんですが、季節、天候、ストレスなどの生活環境により、常に変化していると考えています。本来の東洋医学の学問体系もそのような観点から成り立っています。たとえ同じ患者さまでも、経過とともにお薬の種類や量を変えていくのはきわめて堅実な方法です。

Q3:漢方薬の副作用はないのですか?
A3:漢方薬もお薬ですので、副作用がみられることがあります。診察時に適宜、副作用チェックもしていきます。医師の説明に沿った適切な内服をお願いします。薬や食べ物などでアレルギー症状が出現しやすい方は、診察時にできるだけ詳しくお知らせください。

Q4:内服を忘れてしまったときは?
A4:決められた量を内服できなかった場合は、次回診察時にその旨を正直にお話しください。理由は、効果判定にブレが生じ適切な処方から外れてしまうことを避けるためです。内服できなかった理由はお聞きしますが、それは次の手を考えるヒント(例:昼に飲み忘れやすいなら1回量と内服時刻を変更する、等々)にするためです。

Q5:漢方薬は苦くて内服しにくくないですか?
A5:味覚の感じ方は人それぞれですが、確かに内服しやすい薬とそうでない薬があります。どうしても内服が難しい場合は、オブラートに包む、市販の漢方薬内服用ゼリーに混ぜるなどの方法があります。ただ、「味や匂いも薬効」とされているのも事実です。

Q6:異なる疾患や症状に対して同じ薬を処方されることもあるとどこかで聞いたことがあります、なぜですか?
A6:漢方薬はそれぞれいくつかの生薬から成り立っており、その生薬も有効成分は1つではありません。各生薬の組み合わせにより、多彩な効果を発揮します。異なる疾患や症状に、同じ薬で別の効果を十分に上げることができるのはそのためです。

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