患者様へ
もの忘れ外来
最近忘れっぽくなったなあと感じることはありますか? それが年のせいなのか、脳の病気などによって記憶など認知の障害が起きているのか、だれもが不安になります。認知症を来す病気には、アルツハイマー病のほかに、レビー小体病や前頭側頭葉変性症などいろいろな神経の変性疾患があります。また、正常圧水頭症や硬膜下血腫など、手術でよくなる病気が原因のこともあります。ただの認知症だと思っていたら、実は、脱水やホルモンの異常など、内科的治療が必要だった、という場合もあります。物忘れを単に「年だから」と片付けないで原因を調べ、必要があれば早期治療を開始することが重要です。そして、こうした認知症の診断には神経内科専門医の診察が必要です。
こんな症状はありませんか? チェックしてみましょう。
- ものの名前が思い出せない。
- 言葉数が減った。
- 何度も同じことを言ったり、尋ねたりする。
- どこにしまったか、忘れてしまう。
- 何度も注意するが同じ失敗を繰り返す。
- 財布やクレジットカードなど大事なものを失くす。
- 財布を盗まれたといって騒ぐことがある。
- 日付や季節の感覚があやふやになっている。
- 道に迷う。
- 自分の薬の管理ができなくなった。
- 以前好きだったことや、趣味に対して興味が薄れた。
- 料理のレパートリーが減り同じ料理ばかり作るようになった。
- どこかへ行ったこと、誰かと会ったこと、誰かが訪ねてきたことそのものを忘れる。
物忘れ外来受診の方法
初診はかかりつけ医から地域ネットワークセンターへの診察予約が必要です。
月曜日、午後で、初診の場合、1時間の診療を予定しています。(完全予約制)
ご不明な点は、前もって地域ネットワークセンターまでお問い合わせください。
診察 簡単な認知障害の有無をみる検査をします。また、神経や筋肉の病気が隠れていないか、神経学的な診察も行います。
検査 記憶や言語など、さまざまな認知機能について、その方の症状にあわせ、必要な検査を行います。また、認知症に関連したホルモンやビタミンなどの血液検査も行います。MRIや脳血流シンチなどの画像検査を行います。すでに画像検査を受けた方はできるだけそのデータをご持参ください。