患者様へ
睡眠センター (睡眠関連疾患外来)
スタッフ紹介
睡眠センター長 猪山昭徳
脳神経内科医師
呼吸器内科医師
外来・病棟看護師
臨床検査技師
臨床工学技士 他
業務内容
院内のいくつかの職種のメンバーが協力して睡眠関連疾患(睡眠時無呼吸症候群やその他の睡眠と関わる疾患)の診療を行う部門です。常に質の高い医療を行うことを心がけています。睡眠が改善すること、その結果、身体機能が維持または改善されることを目標としています。
当院で入院または外来治療を受けておられる患者さん(呼吸器疾患、脳・神経・筋疾患、整形外科疾患など)における睡眠関連疾患の診療を行うとともに、地域医療機関から紹介いただきました患者さんにも、できるだけ適切な診療を提供いたします。外来のみでなく、必要な場合には、入院のうえでの短期入院(検査やCPAP治療の導入など)も行っています。
主な対象疾患
睡眠時無呼吸症候群
いびき、睡眠時の無呼吸、熟眠感欠如、日中の強い眠気、倦怠感、夜間の頻尿などがみられます。無気力、物忘れのために、うつや認知症のように見える患者様もおられます。放置すると、将来、心筋梗塞、CKD(慢性腎臓病)、脳血管障害などに罹患する可能性が高いことが知られています。
必要な患者様には、終夜睡眠ポリグラフ(PSG)により正確な診断をいたします。さらに、CPAP(シーパップ)治療を受ける患者様には、治療が成功するように、個別に助言、指導を行っています。
口腔内装具(OA)による治療が適切と考えられる患者様には、顎口腔外科医師(非常勤)によりOAによる治療を受けていただくことができます。
上気道抵抗症候群
上気道が狭いために吸気における抵抗が強く、その結果、睡眠中に努力呼吸が続き、睡眠の質が低下する病態です。症状は、いびきのほか、手足の冷え、立ちくらみ、めまい、頭痛、四肢しびれ感、消化器症状など多彩です。正確な診断、治療により種々症状の改善が期待できます。あまり知られた病態ではありませんが、罹病率はそれほど低くない可能性があります。不定愁訴のために、しばしば神経症やうつ病と診断されてしまうことがあります。
RBD(レム睡眠行動障害)
鮮やかで怖い夢を見てうなされたり、大声を上げたりします。パーキンソン病などの神経変性疾患に合併することが多いと考えられています。さらに、悪夢を唯一の症状とする方が、将来、神経変性疾患を発病する可能性が高いとされていますので、的確な診断を行うことが大切です。
レストレスレッグス症候群(ムズムズ脚症候群)
下肢に不快感があるために、じっと静止していられない、入眠できない、覚醒しやすいといったことがおこります。内服治療がある程度有効です。
病棟
A病棟5階
地域の先生方へ
- 簡略な診療情報提供書をご用意ください。簡易型呼吸モニター検査を施行済みの場合には、その結果をお持ちいただくようにお願いいたします。
- 呼吸器疾患、神経内科疾患、整形外科疾患があり、そのうえに睡眠関連疾患を併発する可能性のある患者様については、院内診療科担当医と睡眠センター担当医が協力して診療いたします。
- 睡眠時無呼吸症候群の患者様で、CPAP治療が順調な患者様につきましては、地域の医療機関への転院をお勧めすることがあります。どうかご承知おきください。
- ナルコレプシー、メンタルな問題に伴う睡眠障害、その他、当院での診療が困難な患者様には、他院での診療をお勧めすることがあります。
- 当院では、睡眠潜時反復検査(MSLT)を行っておりません。
外来診察日
初診はかかりつけ医から地域ネットワークセンターへの診察予約が必要です。
診察日は水曜以外の午前になります。再診は、月・木曜日の午後になります(予約制)。
ご不明な点は、前もって地域ネットワークセンターまでお問い合わせください。
電話番号: 06-6853-2001( 内線 2166 ) FAX番号: 06-6844-8778