独立行政法人国立病院機構 刀根山病院

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院内めぐり "Tone"

スタッフブログ

みんなで骨の健康を考える!
-骨粗鬆症クイズラリーの開催について-

大阪刀根山医療センターは、1917年に本邦初の公立結核療養所として開設されましたが、時代の変化とともに呼吸器疾患全般、神経筋疾患、筋ジストロフィー、関節リウマチ、脊椎・関節疾患への診療分野を拡大してきました。

骨粗鬆症チームの紹介

当院の整形外科では、骨粗鬆症外来を設け、骨粗鬆症学会が認定した骨粗鬆症マネージャーの資格を持った外来看護師を中心に多職種連携を行っています。骨粗鬆症チームは、整形外科医師、骨粗鬆症マネージャー、外来看護師、リハビリテーション科、放射線科、栄養管理室、薬剤部で構成し、毎月1回、外来でミーティングを行い、入院中、外来患者さんの骨粗粗鬆症の予防のための活動や生活指導、勉強会などを行っています。そのような骨粗鬆症チームの活動をPRし、もっと広く患者さんや職員にも知ってもらうことはできないかと考え、昨年より世界骨粗鬆症デー(WOD)にちなんで、骨の健康について考えるイベントを開催しました。
今年は、趣向を凝らして、参加される皆さんにも骨について考えてもらう機会をつくるために「骨粗鬆症クイズラリー」として実施しました。

『骨粗鬆症クイズラリー』

骨粗鬆症チームで骨に関するクイズを考え、1ヶ月前から外来でイベントの告知を行いました。3つのクイズに答えると無料で踵骨超音波骨密度測定ができることにしました。
外来患者さんの中には、骨密度に興味のある方もあり、また、この機会に無料で健康チェックができるとあり、多くの方に興味を持ってもらいました。
当日は、外来3か所にクイズを書いたポスターを張り出しました。「こんなん当たり前のことやなあ」と言われる方もおられましたが、皆さんクイズを楽しんでおられました。
会場の患者サロンでは、骨粗鬆症に関するポスターやリーフレットの展示、来場者の方へ骨折リスク判定(FRAX)、体力測定(握力測定、立ち上がりテスト)、踵骨超音波骨密度測定、立ち上がりテスト、骨粗鬆症マネージャーと医師による健康相談、管理栄養士による栄養相談もしました。
地域住民の方、外来患者さん、外来受診の付き添いのご家族の方、職員など20歳代から80歳代まで幅広く、全体で94名の方に来場いただきました。
昨年より、来場者数が増え、このイベントのために来院して下さったり、昨年も参加された方が楽しみに今年も来場されたりして、開催してよかったと思っております。

クイズラリーの様子

踵骨超音波骨密度測定

骨折リスク判定

栄養相談

来場者の方の反応

来場アンケートでは、「今まで考えたことがなかったので、いろいろ知れてよかった」「ひとつずつ丁寧な説明を受けれた」「自分の状態を知れてよかった」「知らなかったことが確認できた」などの記載があり、87%の方に満足していただいた結果となりました。昨年度同様にイベントをきっかけに、骨密度が低いことがわかり、受診につながったケースもありました。
今後も継続し、多くの方に骨の健康に興味をもって頂き、参加者を増やすことが課題です。当院の近隣の地域住民の方や当院とご縁のある方に、人生100年時代を健康に過ごしていけるようサポートしていきたいと思います。

骨粗鬆症チーム 足の裏ポーズ

 

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