独立行政法人国立病院機構 刀根山病院

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整形外科・リウマチ科 - 骨関節結核・感染

骨関節感染症(化膿性脊椎炎・関節炎)

担当医:井澤

当科の特色

骨関節感染症は脊椎や関節への細菌感染が原因で、疼痛・変形・麻痺などの症状を引き起こします。化膿性脊椎炎、化膿性関節炎、脊椎結核、関節結核などが代表的な疾患です。感染症の中でも難治性であり、専門的な治療を行える施設は限られています。当科では骨関節結核(カリエス)の治療を長年手掛けてきたことから、骨関節感染症全般に対して豊富な臨床経験を有しています。また骨関節感染症の臨床研究も行っており、各種学会や論文で継続的に発表しています。平成22年11月には、担当者(井澤)は日本脊椎脊髄病学会アジアトラベリングフェローシップに選出され、脊椎外科の視察と手術に参加しました。

骨関節結核症例のご紹介にあたって

当科は結核専門病棟を有しておりませんので、手術目的で骨関節結核症例をご紹介いただく場合、まず他の結核専門病院での抗結核薬導入が必要となります。

参考文献

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  2. 井澤一隆:高齢者の胸腰椎移行部結核性脊椎炎に対するHibbs-Albee変法による後方骨移植術を併用した前方固定術.日本骨・関節感染症学会誌 31:91-95, 2018
  3. Kazutaka Izawa:Efficacy of closed suction drainage in anterior spinal fusion for lumbar spinal tuberculosis.Kekkaku 92:409-412,2017
  4. 井澤一隆:骨・関節結核.「結核」改訂版.医学書院,東京,336-342,2017
  5. 井澤一隆:結核性関節炎.「私の治療」2017-2018年版.日本医事新報,1058,東京,2017
  6. Kazutaka Izawa, Seigo Kitada:Clinical Analysis of Osteoarticular Nontuberculous Mycobacterial Infection.Kekkaku 91:1-8,2016
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  8. 井澤一隆:骨髄炎・化膿性関節炎.「今日の治療指針」2016年版.医学書院,東京,P1141, 2016
  9. 井澤一隆:結核性脊椎炎における骨破壊像の組織学的研究.結核90:415-420,2015
  10. 井澤一隆:頚椎および上位胸椎における脊椎結核の治療経験.骨関節感染症28:28-32,2015
  11. 井澤一隆:胸腰椎移行部前方侵入法.脊椎脊髄ジャーナル27:807-813,2014
  12. 井澤一隆:骨関節結核治療終了例におけるQFT-2G, TBGL, LAM測定値の検討.結核88:277-281,2013
  13. 井澤一隆、町田正文、井本一彦、米延策雄:結核性脊椎炎および関節結核に関する疫学的調査.臨床整形外科45:317-322,2010
  14. 井澤一隆:結核性肩関節炎の臨床像-12例の検討-.肩関節33:801-804,2009.
  15. 北田祐紀、井澤一隆:結核性脊椎炎における脊柱変形の進行因子.脊椎脊髄ジャーナル22:574-578,2009
  16. 井澤一隆:結核性脊椎炎の治療.脊椎脊髄ジャーナル21:1144-1149,2008
  17. 井澤一隆:高齢者の脊椎脊髄疾患:結核性脊椎炎.脊椎脊髄ジャーナル20:647-651,2007
  18. 井澤一隆:脊椎脊髄疾患の治療戦略:結核性脊椎炎.脊椎脊髄ジャーナル19:687-693,2006

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