患者様へ
放射線科 - CT装置
当院では、Revolution HD:GE社製 64列CT装置を使用しています。
64列マルチスライスCTにより、広範囲を短い息止めで撮影できます。高感度の検出器や逐次近似再構成技術により、被ばくを低減しながらも高分解能な(細かな部分まで見える)画像を得ることが可能です。また、体内金属による画質不良を低減するMAR画像、2種類のX線エネルギーから画像を作成するデュアルエネルギー撮影が可能といった特長を有しています。

![]() |
![]() |
| 赤色...大動脈、肺動脈、肺静脈 紺色...血栓 |
赤色...大動脈、肺動脈、肺静脈 青色...気管 緑色...気管支動脈 |
CTに用いられる造影剤について
造影剤(ヨード製剤)を使用する検査を造影検査といいます。
通常は水溶性ヨード造影剤を腕の静脈から注射します。造影剤は、血管を通して全身の臓器へ分布します。この分布により、血管の流れや、病気や各臓器の境界・状態などがわかりやすくなります。
造影剤は、CT以外の検査でも広く使用されていますが、まれに副作用が生じることがあります。使用後すぐに起きる場合(急性副作用)と、数時間から数日経ってから発生する場合(遅発性副作用)があります。
- 急性副作用
- 〔軽度〕100人~200人に1人
くしゃみ・悪心・吐き気・かゆみ・じんましん・発疹 など
〔重度〕2万5千人に1人
呼吸困難・意識消失・急激な血圧低下・心停止 など
〔死亡〕40万人に1人 - 検査後1時間から数日後
じんましん・吐き気・血圧低下など
遅発性副作用ごくまれ
仮に副作用や合併症が生じた場合は、適切な処置を行います。少しでも異常を感じた場合は遠慮なく検査担当者へお知らせください。また数日後に発生した場合でも、当院(受診科)にご連絡ください。
造影剤は検査後、4時間で80%、24時間で97%が尿に混じって排泄されます。速やかな排出を促すため、検査当日は普段より多めの水分摂取をお願いします(医学的な水分摂取制限のある方は除く)
造影剤が使用出来ない方
- ヨード・ヨード造影剤に過敏症のある方
- 重度の腎機能障害・甲状腺機能障害のある方
当院での造影CT検査は予約検査です。
事前に主治医からの検査説明・問診・同意書の作成がありますので、ご協力お願いします。
Q&A
近年、原発事故に対する報道の影響もあり、CT検査時に患者様から被ばくを心配する声を多く耳にするようになりました。放射線医学総合研究所のHPを参考にまとめさせていただきます。
CT検査の被ばくは、どのぐらいなのでしょうか?
一口にCT検査と言っても撮影場所や目的によってさまざまです。その放射線の量(「線量」)は、撮影部位(頭部・胸部・腹部・全身など)や撮影方法により異なりますが、1回あたり5-30mSv程度です。
CT検査程度の線量でがんになるのでしょうか?
日本人がかかるがんについては、個人ごとで見るとほとんどの場合は何が原因でがんになったかはわかりません。しかし集団でみると、喫煙、食事、ウィルスや環境汚染物質など、一般の生活環境における要因が原因でがんになるケースが多いと考えられています。CT検査の放射線被ばくによってがんのリスクが増加すると仮定するとしても、その増加分は他の原因によるがんリスクと比べて非常に小さいと考えられます。
何度も繰り返して検査すると、がんのリスクは高くなっているのでしょうか?
理屈としては、高くなっている可能性があります。しかし、個人の健康を総合的に考えると、検査結果を元に医師が適切な医療行為をすることで、がんのリスクの増加分よりも、検査によって病気の状況がわかることのメリットの方が大きくなると考えられます。
なお、医師の判断以外による検査の繰り返し(例:患者さんの判断で病院を何度も変えて同じ検査を受けるなど)にはあまりメリットがありませんので、区別して考える必要があります。
放射線診断の便益は何でしょうか?
がんなどの病気やけがを、迅速に、正確に、見つけます。
検査全般に言えることですが、検査を受けることで体の不具合の様子(部位や程度)がわかり、適切な治療ができ、早期発見・早期治療により、完治する可能性も大きくなるという便益が考えられます。また痛みや苦痛を伴いませんし、子どもやお年寄り、病気の方にも適用できます。
被ばくを心配するあまり、検査を受けない場合には、病気やけがの発見が遅れる可能性という、別のリスクが生じます。特に重大な疾患・障害の可能性のある場合は、医師が必要と判断した検査を受けないリスクは高いと考えられます。
我々スタッフは、専門家として必要最小限の被ばくで、患者様に最大限の利益が得られるよう日々努力しておりますので安心して検査をお受け下さい。
*当院にはX線CT認定技師が3名が在籍しております。


