パーキンソン病センター
パーキンソン病センター設立について

望月 秀樹
私は2025年7月から病院長を拝命しております、望月秀樹と申します。これまで大阪大学脳神経内科の主任教授を務め、臨床・研究・後進の育成に力を注いでまいりました。専門はパーキンソン病およびその類縁疾患である多系統萎縮症、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症です。
臨床において、私のモットーは「患者さんに寄り添う医療」です。パーキンソン病などの神経難病は、現在も根本的に病勢を抑える治療薬がなく、身体的にも精神的にも負担の大きい疾患です。そのため、患者さんと共に「元気に過ごすための方法」を考えることを大切にしています。特に、病気を理由に仕事を諦めるのではなく、「できるだけ長く社会とつながること」を重視しています。
当院に赴任してまず驚いたのは、患者支援体制やケアの理念が、私の考えと非常に一致していたことです。特に今回センター長をお願いした遠藤卓行先生をはじめ、病棟の看護師、地域連携スタッフ、リハビリスタッフなど、すでに同じ考えで強力なチーム体制が確立されていました。この体制をさらに充実させるために、今回パーキンソン病センターを設立しました。
当院には、パーキンソン病および関連疾患に特化した40床の病棟があり、現在も多くの患者さんが入院をお待ちです。来年度には60床への増床を予定しており、パーキンソン病センターの設立によって、より効率的かつ多面的に患者さんの診療にあたることを目指しています。
また、当院は梅田から阪急電車で約15分、伊丹空港からモノレールで1駅という大変便利な立地にあり、東京を含む他府県からも多くのリハビリ入院患者さんを受け入れています。
主治医の先生からご紹介をいただき、一度外来を受診していただいた上で審査を行い、適応があれば遠方からのリハビリ入院だけの対応も可能です。
今後は、治療薬の開発や最先端の治験にも積極的に取り組み、パーキンソン病患者さんのより良い未来に貢献してまいりたいと考えております。
どうぞよろしくお願いいたします。
センター長挨拶

超高齢化社会を迎え、神経難病の一つであるパーキンソン病患者さんの数は近年増加傾向です。ある研究によると、2040年には2015年の2倍の患者数となり「パーキンソン病パンデミック(大流行)」になるとも言われています。当院は、神経筋難病の拠点病院として北大阪・阪神地域において中心的な役割を果たしてきましたが、パーキンソン病に対しては2014年に専門病棟26床を開設し、現在は34床まで拡大して診療に取り組んできました。このたび、院内の各部門および連携病院のご協力のもと、パーキンソン病センターを開設し、さらに診療を強化していくこととなりました。パーキンソン病に対しては薬物治療が基本ですが、当院では経験豊富な脳神経内科専門医が診療にあたり、定期的なカンファレンス、回診で治療方針を決定します。また、充実したリハビリ入院プログラム(教育リハビリ、強化リハビリ、LSVT-BIG®、LSVT-LOUD®など)があり、患者さんからも大変好評をいただいています。DBSをはじめとした脳外科治療についても、阪大病院脳神経外科など実績豊富な専門病院と緊密に連携しており、適応症例に対しては迅速に対応できます。さらにオリジナルな臨床研究による新規治療、大学等と連携した最新の治療研究、新薬の治験なども積極的に実施しており、パーキンソン病に対してあらゆる方面からアプローチしていきます。
近隣地域だけでなく、通院困難なご遠方の患者さんも、地元のかかりつけの先生と連携して投薬調整入院やリハビリ入院などで対応いたしますので、地域ネットワークセンターを通じてぜひご相談ください。パーキンソン病は根本治療の開発されていない難病でありますが、様々な治療法やリハビリで、長期間にわたって良い状態を保つことが可能です。当センターが目指すのは、「パーキンソン病患者さんが元気になれる場所」です。同じ病気と向き合う仲間たちと一緒に笑顔と元気を取り戻しましょう!
パーキンソン病センター センター長 遠藤 卓行
パーキンソン病センターにおける診療イメージ
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