NST : 栄養サポートチーム

栄養サポートチーム（Nutrition Support Team：NST）とは、栄養について専門的な知識、技術を持った医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・言語聴覚士などで構成された専門のチームです。
当院では、入院患者さんの、栄養管理計画に基づく栄養アセスメントにより、栄養状態に問題がある場合や、食べられない・飲み込めない、などの食事の相談を受け、NSTが必要な栄養量（エネルギー、タンパク質など）と投与法（経口・経管・経静脈）についてNST内で話し合い、主治医と共に治療するための体力や栄養状態の改善に取り組んでいます。
また、NSTは院内の「褥瘡対策チーム」「化学療法チーム」「緩和ケアチーム」「摂食嚥下チーム」などと密接な連携を図っており、各チームから介入依頼のあった栄養障害を来した、またはリスクのある患者さんに対し栄養療法を行います。
栄養療法とはすべての患者さんに必要な、基本的かつ重要な治療法と考えます。

肺がんセンターにおいても、NST各職種の立場より患者さんの個々の状況を的確に判断いたします。栄養障害が疑われる患者さんには栄養療法を行う事により、生活の質（QOL）の維持、治療効果を上げることが期待されます。
がん患者さんはもともとの病気により食事が十分に摂れていない場合があり、更に抗がん剤や手術により食事量や体重が低下することがあります。
NSTは患者さんに寄り添い、症状・体調に合わせた食べやすいメニューを一緒に考えたり、少ない量でも高栄養のジュースやゼリー等を提案させて頂き、少しでも身体に栄養を取り入れることができるようサポートさせて頂きます。
栄養（食事）、体重のことで気になることがございましたら、NSTまでお気軽にご相談ください。